きっと皆さんもご覧になったことがあるかと思います、こちらのポスター。
「換気の悪い密閉空間」、「多数が集まる密集場所」、「間近で会話や発声をする密接場面」を避けましょうというものです。これら3つの条件がそろう場所がリスクが高いとのことです。
リスクを減らすためにどうしたらよいのか。
これら3条件のうち、もっとも対策がしやすいのはおそらく「換気の悪い密閉空間」であると思われます。
この「換気」について、一般社団法人日本建築学会が談話を発表しています。
この談話によりますと、
オフィスやレストランなどの商業空間でも住宅(2003 年7⽉以降建設)でも最低限の換気性能は確保されています。
感染のメカニズムが⼗分に明らかになっておらず、まだ必要換気量の計算を⾏うことができません。
https://www.aij.or.jp/jpn/databox/2020/200330.pdf
とのことです。
弊社は一応、エマン「建築」でして、「総合建設業」も取得しております。
「建設」の会社として何かできることはないかなと考え、本日(2020年3月31日)、「空気の流れを観察」する実験を行いました。
(一級建築士監修のもと実験を行っております。ご家庭で類似の実験をされる際には、やけど、火災、火災報知器の誤作動などに十分にお気をつけください。)
吸気口、窓、換気扇すべて閉じた場合
まずはじめに皆さん、吸気口はきちんと開けていますか?吸気口の前に換気を妨げる物などを置いていませんか?
吸気口を閉めてしまうと、これほどまで空気が移動しません。
5分ほど観察しましたが、ずっとこの感じです。お線香がまっすぐ上に上がってゆきます。
「寒いから」といった理由で閉めたままの方、今日からぜひとも開けてください。
吸気口のみ開け、窓と換気扇は閉じたままの場合
換気扇(今回は別室のトイレとシャワールーム)などは用いず、部屋に設置された吸気口のみ開けた場合です。
ちなみに部屋の吸気口はよくある家庭用のこちらです。
ここだけ開けた途端 …
右側の吸気口に向かって煙が移動します。
これだけでも、もう煙が線状にはなりません。
吸気口と窓の両方開けた場合
事務所の部屋の高い位置(約280㎝)にある窓を少しだけ開けてみました。
こちらを開けますと、もうほぼ煙がみえません。
(もう写らないので、撮影が大変でした。)
換気の大切さ、おわかりいただけたかと思います。
外出自粛中でも、お部屋の換気だけはしっかりしてくださいね。
弊社では、常時上窓の開放、吸気口の開放を行なっております。
また、お客様がお帰りになられるごとに窓と扉の全開放、床、テーブル、椅子、扉、トイレ、洗面所の洗浄剤での清掃、手洗い、うがいを行なっております。
また、お客様がいらっしゃる直前にも清掃、手洗い、うがいを徹底しております。
何か目に見える対策も、と考え、今週の木曜日からテーブルの上に(お線香ではなく)「お香」を導入予定です。
ご参考までに、空気の流れを観察していただける予定です。
みなさまもくれぐれもお身体にお気をつけてお過ごしください。
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